空耳日記

生きるための文字起こし

特性にふれる

机の上のこだわり

ASDの特性もち専業受験生が、普段机のレイアウトで心がけていることを、ざっと列挙してみた。 在職中の自席のデスクを振り返れば、いくらか共通項が見出せるだろうか。 目に入ってくるものの色数を減らす&落ち着いた色にする。 目につくところに年間予定表…

感想「自閉スペクトラム症の女の子が出会う世界」

ASD女性向けに書かれた本ってなかなかないよね、とかねがね思っていたところ、最近このような本が発売されたのをtwitterで知り、読んでみることにした。 自閉スペクトラム症の女の子が出会う世界; 幼児期から老年期まで 作者:サラ・ヘンドリックス 河出書房…

女が愛し合う話が好き

仕事をしていた時は、小説を読むのをすっかり後回しにしていたのだが、休職してからというもの、既に4、5作を読了した。小説以外の、例えば実用書だとか、哲学の本なども並行して読んでいる。人生でこんなに本を読みまくる時期は、もうなかなか訪れないか…

日常に向き合う

3年ほど前まで使用していたブログを削除し、こちらの方に記事を移行する作業をした。 その頃はちょうど、私が生きづらさで強い葛藤を覚え、人間関係のトラブルもあって精神科を初めて受診し、アスペルガーと診断された頃でもある。 当時は、自分の特性に向…

考えることは、楽しい。でも疲れる。

本日はスタバにて、昼下がりのティータイムから夕飯までの時間を過ごした。ティータイムに食した分厚いビスケットは、ショーケースの中では唯一口に入れられそうな甘さでありながらも、バターの風味がしっかりと感じられて、こくのあるフレンチプレスのスマ…

雑談と相談は鬼門

おそらく、これはASDの特性なのだと思うが、子供の頃から雑談が苦手である。 特に、同性同士のコミュニケーション。お互いのことを持ち上げあい、配慮しあい、共感でその場を満たしながら、次から次へと話題が移り変わっていく。 信頼できる相手との1対1の…

INTP-Tと、INTJ-Tのあいだ

MBTIという性格検査を、数年前から何度か受けているが、その度に出るのは「INTP-T」か、「INTJ-T」のどちらかである。 インターネット上のみで回答するチェックテストなので、公式にいわせればそれはMBTI「もどき」であるという。本家MBTIの方も、何か科学的…

自分自身のセルフケアを追い求めて

上司に休職の話を切り出した時、彼はやさしく、「しばらくさ、仕事のこととか考えるのやめて、リフレッシュしてよ。仕事は、組織で回す物だから、あまり気にしないで」と声をかけてくれた。 おととい、その話が終わって職場を出た後から昨日までは、まさにそ…

あたまの筋トレ

あらゆる本や講義、対話などで得た学びや発見が、その場限りのものになってしまい、結局「読んで満足」「聴いて満足」になってしまっているように思う。 よく「インプットしたことはアウトプットすることで身に付く」とか、「学んだことを人に教えるようにす…

リハビリテーションとしての文章

久しく、長い文章を書くことから離れてしまっている。仕事上で各種文書を作成する時でもなんだかんだ、ざっくり書きながら構成を考える癖があるが、本当は最初に文書全体の構成なり骨子なりを考えてから肉付けしていくのがいいらしい。 社会人になって10年…

年末年始に考えたことなど、備忘録

前半 問題解決まわりの本3冊と、話を聞く技術についての本を読む。 問題解決の一連の流れと、その過程で必要となる思考の技術(ロジカルシンキングなど)を学ぶ。本を手にとったきっかけは転職活動であるが、転職しないにしても普遍的に必要なスキルである…

思索にふける

今日は出身大学のホームカミングデーを楽しむためのLGBTのみの集いに行こうとして、やめた。寒かったし、なにより「今後につながる出会い」に求めるものが不明瞭だったから。 出身大学は一応社会的には偏差値の高い大学として認知されているし、社会的地位の…

手段

生きるのが苦しいのは当たり前だと、数ヶ月前に読んだ僧侶の説法に載っていた。 だけど周囲を見回すと、あたかも皆自分より楽な表情をして、平気で会話したり、息したりしている。 彼らもきっと、私の知らないところで、いや、私の知り得ないはるかに高いレ…

読書感想文

最近、知人の作品をより深く識るために参加したとある読書会にて紹介されたある本を読み、愕然とした。文中に、物理的な状況を伝える一節(たとえば家の中の間取り、登場人物たちの行動等)があるのだが、それらが断片的にしか頭に入ってこない。頭のなかで…

最近精神的に辛くしんどい。 仕事のせいだと思う。 私は相変わらず、人の話などを論理的に何かを頭のなかで組み立てるとか、それを言葉で伝えるといったことが苦手である。 このしんどさを打ち明けられる人もいない。 人のしんどさを受け止める苦しみを知っ…

言葉に起こすということ

現在、自己肯定感を向上させるためのワークブックとなる本を読んでいる。 自信を育てる心理学 「自己評価」入門 作者:ナサニエル・ブランデン 発売日: 2013/05/31 メディア: 単行本 その本の中の課題で、自分の中の負の感情を受容する、というものがある。 …

前から変わったこと

今日、久しぶりに、自分が悪く言われているのではないかという妄想を抱いた。私に聞こえない声で、私に背を向けて、2人だけで、ひそひそと何かを話している彼らのしぐさが、そう感じさせた。前と違うのは、今この瞬間、そのときの妄想を引き摺っていないこ…

スイート・オレンジを嗅ぎながら

ここの所、お腹がゆるかったり、頭が重かったり、目元が辛かったりしている。所謂不定愁訴というものなのかも知れない。これには結構参っている。 何が原因なのか。年齢もあるのかもしれない、と思うような歳になってしまった。少なくとも日々、職場の環境変…

馴染む苦しさ

新しい環境に馴染むのは、なかなか苦しいもの。 今まさにその苦しみの中心にいるが、この苦しみとどう向き合えばいいのか。 かつては、現時点を超える過去の苦しみを思い出すことで、やり過ごそうとしていたが、今は今の苦しみがある。 苦しみを処することが…

意味を求め続けるということ

もっと自分が生きやすい社会に生まれたかった。 自分が苦手なことを得意とする人間がもてはやされる世界では、それに合わせて生きようともがくことも、抗って自らを通すことも、いずれも苦しみである。 死にたいのではなく、生きていたくないのである。誰か…

4月がきた

わたしの年齢は、ほぼ年度とともにかわる。 昨年度は、泳ぎを覚えたり、運動を習慣にしたり、自炊に力を入れたり、本を借りたりと、これまで以上に自分の興味関心に素直に行動した。そして何より、自分の得意不得意を直視し、自分の意思で病院の門を叩いた。…

こころ

薬が安定して効いているせいなのか、異動前だというのに妙に落ちついている自分がいる。 こういう状態なので、周りの人たちのことも、透明な衝立をおいて、冷静に見つめることができている。 私が1年間陰でたたかってきた彼女は、私が思うに、とても不器用…

自己

恋とか、運命と見紛うくらい尊敬していて、つい思考の中で追いかけてしまうような、そんな人がいる。 あと1ヶ月、何がさみしいかというと、その人と離れることである。 友達として、同年代として出会えていたら、もう少し近くなれたかな。それはそれで、幼い…

弱さを受け入れて生きること。

自分の、人間としての弱さ(弱みではない)を認めることは、孤独を飼いならすことに近いのかもしれない。 私には自分の利益のために、他人を保険のように利用してしまう部分がある。 他人を保険にすることでリスクや不安を解消しようとする、自分の弱さであ…

「自分中心に世界が回っている。」

中学の時の担任に指摘された言葉。 いまだに、これが自分の本質と思う。 身の回りの誰かのことを気にしたり、心配したりしてるふりして、結局考えてるのは自分のこと。その、誰かに何かがあったら、自分にどんなことが降りかかるか、ということを、根本では…

通院記

※前置き※ かねがね、生きづらさに行き詰っていたわたしは、昨年末に都内の精神科を初受診した。wais-3及び、種々のテストを経て、軽度のアスペルガーと診断されたことから、現在治療中の身である。 先生は少し怖いが、いまのところ、わたしのことをきちんと…

「歩」

今年のテーマ。 25m泳げるようになったので「泳」とか、自分と向き合ってみたので「心」とか、まあ現実的に「家」とか。。そんなサブテーマを(無理矢理)前向きにまとめてみた、といったところ。 10mの蹴伸びすら満足にできず学校を出たわたしだったが、夫…

いまはまだ、現実と向き合った時の苦しさに耐えられる自信がないので、相手の立場さえ表現したくない。 私は、気が弱く周りに関心もなく弁が立たなくて頭の回転も悪いので付け込まれやすく、攻撃的な人間の餌食になりやすいタイプだ。所謂いじられ体質。それ…

悪意

人の悪意に触れると、感情が振れて、呼吸が乱れる。 悪意は普段、なんでもない善良なふりをして、チャンスがあれば牙を剥く。 私のように機転のきかない人間は餌食になりやすいのだ、と思う。 そして彼ら、彼女らもまた、どこかで抑圧を受けている。ときに彼…

1日1回

たった1回、されど1回。 1回きりなら大抵のことはできるのに、 その大抵のことを1日1回続けようとすると、きっと3日も続かない。 前に読んだ習慣化の本にもあったけれど、 人が何かを習慣にしようとするということは、それまでの習慣を変えるということ。 新…