空耳日記

生きるための文字起こし

机の上のこだわり

ASDの特性もち専業受験生が、普段机のレイアウトで心がけていることを、ざっと列挙してみた。 在職中の自席のデスクを振り返れば、いくらか共通項が見出せるだろうか。 目に入ってくるものの色数を減らす&落ち着いた色にする。 目につくところに年間予定表…

感想「自閉スペクトラム症の女の子が出会う世界」

ASD女性向けに書かれた本ってなかなかないよね、とかねがね思っていたところ、最近このような本が発売されたのをtwitterで知り、読んでみることにした。 自閉スペクトラム症の女の子が出会う世界; 幼児期から老年期まで 作者:サラ・ヘンドリックス 河出書房…

女が愛し合う話が好き

仕事をしていた時は、小説を読むのをすっかり後回しにしていたのだが、休職してからというもの、既に4、5作を読了した。小説以外の、例えば実用書だとか、哲学の本なども並行して読んでいる。人生でこんなに本を読みまくる時期は、もうなかなか訪れないか…

小説の感想を書く、ということ

最近、発表から1年近くが経つ作品をじっくり再読して、ようやく感想をまとめられるかなと思っていたところだが、また下書きフォルダに入れたままになってしまっている。 誰かの頭の中の創造の産物である文学作品に対して、感想、ましてや評論をするというこ…

日常に向き合う

3年ほど前まで使用していたブログを削除し、こちらの方に記事を移行する作業をした。 その頃はちょうど、私が生きづらさで強い葛藤を覚え、人間関係のトラブルもあって精神科を初めて受診し、アスペルガーと診断された頃でもある。 当時は、自分の特性に向…

考えることは、楽しい。でも疲れる。

本日はスタバにて、昼下がりのティータイムから夕飯までの時間を過ごした。ティータイムに食した分厚いビスケットは、ショーケースの中では唯一口に入れられそうな甘さでありながらも、バターの風味がしっかりと感じられて、こくのあるフレンチプレスのスマ…

「自由」に絵を観る愉しさ

普段、絵といえば近代の日本画や、浮世絵などを好んで見にいくことが多い。例えば浮世絵であれば、描かれた世界の中に垣間見える当時の町並みや生活ぶりであったり、遊女のファッションセンスであったり、ベロ藍の美しさであったり。。我が国特有の画材の彩…

「自分の物差し」を知る

久しぶりに、積読の小説を読了。以下、読みながら考察したことのメモである。(一部ネタバレあり) 彼女は頭が悪いから 作者:カオルコ, 姫野 発売日: 2018/07/20 メディア: 単行本 ・東大生のように、周りからも特別視され、肯定ばかりされるような存在にな…

期待をしない、ということ

昔の上司に薦められた本を、最近になって読み返してみた。 群れない生き方 (ソフトバンク文庫) 作者:桜井 章一 発売日: 2012/09/19 メディア: 文庫 安易に他者と群れるな。人は変わるものだから、他者に期待したり信用したりしなければ、「裏切られる」こと…

雑談と相談は鬼門

おそらく、これはASDの特性なのだと思うが、子供の頃から雑談が苦手である。 特に、同性同士のコミュニケーション。お互いのことを持ち上げあい、配慮しあい、共感でその場を満たしながら、次から次へと話題が移り変わっていく。 信頼できる相手との1対1の…

INTP-Tと、INTJ-Tのあいだ

MBTIという性格検査を、数年前から何度か受けているが、その度に出るのは「INTP-T」か、「INTJ-T」のどちらかである。 インターネット上のみで回答するチェックテストなので、公式にいわせればそれはMBTI「もどき」であるという。本家MBTIの方も、何か科学的…

自分自身のセルフケアを追い求めて

上司に休職の話を切り出した時、彼はやさしく、「しばらくさ、仕事のこととか考えるのやめて、リフレッシュしてよ。仕事は、組織で回す物だから、あまり気にしないで」と声をかけてくれた。 おととい、その話が終わって職場を出た後から昨日までは、まさにそ…

あたまの筋トレ

あらゆる本や講義、対話などで得た学びや発見が、その場限りのものになってしまい、結局「読んで満足」「聴いて満足」になってしまっているように思う。 よく「インプットしたことはアウトプットすることで身に付く」とか、「学んだことを人に教えるようにす…

モノクロと質感に惹かれて

こういうものは1日1記事なのかな、と漠然と思っていたが、そのような制限にはあまり意味がないと今は思う。なにせこれはリハビリなので、枝葉末節は気にしすぎず、まずは書きたいように書き散らすことが優先だ。 今日は職場に立ち寄った帰り、月曜開館のと…

リハビリテーションとしての文章

久しく、長い文章を書くことから離れてしまっている。仕事上で各種文書を作成する時でもなんだかんだ、ざっくり書きながら構成を考える癖があるが、本当は最初に文書全体の構成なり骨子なりを考えてから肉付けしていくのがいいらしい。 社会人になって10年…

年末年始に考えたことなど、備忘録

前半 問題解決まわりの本3冊と、話を聞く技術についての本を読む。 問題解決の一連の流れと、その過程で必要となる思考の技術(ロジカルシンキングなど)を学ぶ。本を手にとったきっかけは転職活動であるが、転職しないにしても普遍的に必要なスキルである…

青・蒼・碧展(郷さくら美術館)

日本画の定義は。日本人が描いたから、ではないだろうな。画材かな?これらの青は、自然界の素材に由来する色。そのせいか、どの青も、すっと目に入ってきて、本能的に美しいと感じる。画家のタッチが生み出すテクスチャや凹凸、写真と一緒で、その絵の主題…

場所を巡る4つの物語(写真美術館)

本展は、複数の写真のシークエンスで構成される4作品を取り上げたものであった。写真も絵も、基本的にはたった1枚の画面で、鮮烈な風景やイメージ、その瞬間や表情などを伝えるものだけれど、なかには連作というものがあって、1枚だけでは表現し切れないもの…

大石芳野展(写真美術館)

展示作品は80年代以降で、日本を含めた世界各地における戦争のあとを収めた写真を展示していた。写真はすべてモノクロ。そのせいか、情報量が絞られ、被写体の表情や物語といったメッセージ性がよりくっきりと感じられる。アンコールワットをバックに、水遊…

新・北斎展(森アーツセンターギャラリー)

展示点数が多いのもあったが、年代別に作品がまとまっており、見応えがあった。西洋絵画は、人間の肉感を色の濃淡や奥行きなどで表すのに対し、北斎の絵は一見平面的だが、細かい筋肉の線を描写することで肉感や躍動感を感じられる。絵の登場人物たちは生き…

思索にふける

今日は出身大学のホームカミングデーを楽しむためのLGBTのみの集いに行こうとして、やめた。寒かったし、なにより「今後につながる出会い」に求めるものが不明瞭だったから。 出身大学は一応社会的には偏差値の高い大学として認知されているし、社会的地位の…

手段

生きるのが苦しいのは当たり前だと、数ヶ月前に読んだ僧侶の説法に載っていた。 だけど周囲を見回すと、あたかも皆自分より楽な表情をして、平気で会話したり、息したりしている。 彼らもきっと、私の知らないところで、いや、私の知り得ないはるかに高いレ…

読書感想文

最近、知人の作品をより深く識るために参加したとある読書会にて紹介されたある本を読み、愕然とした。文中に、物理的な状況を伝える一節(たとえば家の中の間取り、登場人物たちの行動等)があるのだが、それらが断片的にしか頭に入ってこない。頭のなかで…

一人舞台のうえで

歳をとって、若い時のような文章が書けなくなった。 私の歳で”若い時”などと言うのもおこがましいのだけれど、本当に若い時・・・そう、10代の頃、頭の中からほとばしるように文章や思想が溢れ出ていたあの頃に比べると、色々な経験を重ねてきたせいか、感…

旅の雑記帳

今年の夏休みは9月に5日とって、富山に行こうと思っている。 具体的には、雨晴海岸、トレッキング(立山。剱岳は・・・ソロで行くには流石に厳しいかも)。このふたつが押さえられたらよい。 行動手段は列車。珍しく新幹線を使い、お金で時間と体力を買っ…

最近精神的に辛くしんどい。 仕事のせいだと思う。 私は相変わらず、人の話などを論理的に何かを頭のなかで組み立てるとか、それを言葉で伝えるといったことが苦手である。 このしんどさを打ち明けられる人もいない。 人のしんどさを受け止める苦しみを知っ…

言葉に起こすということ

現在、自己肯定感を向上させるためのワークブックとなる本を読んでいる。 自信を育てる心理学 「自己評価」入門 作者:ナサニエル・ブランデン 発売日: 2013/05/31 メディア: 単行本 その本の中の課題で、自分の中の負の感情を受容する、というものがある。 …

前から変わったこと

今日、久しぶりに、自分が悪く言われているのではないかという妄想を抱いた。私に聞こえない声で、私に背を向けて、2人だけで、ひそひそと何かを話している彼らのしぐさが、そう感じさせた。前と違うのは、今この瞬間、そのときの妄想を引き摺っていないこ…

スイート・オレンジを嗅ぎながら

ここの所、お腹がゆるかったり、頭が重かったり、目元が辛かったりしている。所謂不定愁訴というものなのかも知れない。これには結構参っている。 何が原因なのか。年齢もあるのかもしれない、と思うような歳になってしまった。少なくとも日々、職場の環境変…

私の頭の中のロジックツリー

私は、頭の中でロジックを組み立てることが苦手である。 人から聞いた話を整理するとか。それからさらに、論理立てて解決策を導くとか。 皆が議論している時、私はそこには入れない。 皆の頭の中は、どうなっているのだろう。 私の頭の中とは、どう違うのだ…